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金融工学を学ぶ!

相関係数ってなに?

*このページの情報は2007年08月07日時点のものです。

南アフリカランドなどのエマージング通貨(経済発展の初期段階にある国の通貨)と、
米ドルなどの主要通貨って、なんとなく逆の動きをしているなー、
と感じたことはないでしょうか?

実はたいていの通貨ペアには相関性があって、
米ドルが下がっているときは南アフリカランドは上がっている、
ということがよく起こります。

主要通貨が下がればエマージング通貨が上がるというのは、
かなり顕著な例ですが、
実はそれ以外にも微妙な相関性を持つ通貨というものは存在します。

このようにどれくらい相関性が高いか?ということをあらわすパラメータに、
相関係数というものがあります。

この係数は-1から1までの数値で表され、
-1なら全く逆の動き、
0なら全く無関係な動き、
1なら全く同じ動きをします。

たとえば、上の例でいうと、
米ドル/円と南アフリカランド/円は、
なんとなく逆の動きをしているように感じます。

この2つの通貨ペアの相関係数は、
-0.36となっています。
(検証期間は2002年7月12日から2007年7月12日です。)

符号がマイナスになっているので、
逆相関(または負相関)ということになり、
米ドル/円が下がっている時は、
南アフリカランド/円は上がる傾向がある、
ということが数値で確認できます。
(計算方法は次の「相関係数の算出方法」で説明します。)

逆相関の度合いが-0.36は、そこそこ強い部類に入ります。

相関係数は絶対値が大きいほど強い相関を持つことを表しますので、
-0.3より-0.36の方が強い逆の動きを見せるということになります。

逆相関の場合は、同時に買いポジションを建てておくと、
高い分散効果が期待でき為替リスクをヘッジできます。

また、これとは逆に、豪ドル/円とニュージーランドドル/円などは、
似た動きをしていると感じたことがあるかもしれません。

これらの通貨ペアの相関係数は、
0.95となっていて、かなり近い動きをしていることがわかります。
(検証期間は米ドル/円、ランド/円と同じです。)

この場合は符号がプラスなので、
順相関(または正相関)と言います。

この場合はどちらかを買い、もう片方を売りにしておくと、
高い分散効果が期待できますが、このケースでは金利を考慮すると、
あまりうまみのある組み合わせとはいえませんね(笑)

このように、2つの通貨ペアの相関係数がわかれば、
分散効果の高い組み合わせが数値でわかります。

HVと相関係数を考慮してポートフォリオを組めば、
リターン(金利)は下げずにリスクだけ低減することも可能です。

相関係数が0の場合は、
2つの通貨ペアが全く無関係に動いていることを示しますが、
相関係数0の組み合わせを同時にロングしても、
かなりの分散効果を期待できます。

それでは、次のページでは、
相関係数の計算方法について説明したいと思います。