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金融工学を学ぶ!

相関係数ってなに?

NZドル/円と豪ドル/円は似たような動きをしているなー、
と感じたことはないでしょうか?

実はたいていの通貨ペアには相関性があって、
豪ドル/円が下がっているときはNZドル/円も下がっている、
ということがよく起こります。

これ以外にも微妙な相関関係というのは沢山あります。

このようにどれくらい相関性が高いか?ということをあらわすパラメータに、
相関係数というものがあります。

この係数は-1から1までの数値で表され、
-1なら全く逆の動き、
0なら全く無関係な動き、
1なら全く同じ動きをします。

たとえば、上の例でいうと、
NZドル/円と豪ドル/円は、
似たような動きをしているように感じます。

この2つの通貨ペアの相関係数は、
0.85となっています。
(検証期間は2003年9月24日から2008年9月24日です。)

符号がプラスになっているので、
順相関(または正相関)ということになり、
NZドル/円が下がっている時は、
豪ドル/円も下がっている傾向がある、
ということが数値で確認できます。
(計算方法は次の「相関係数の算出方法」で説明します。)

逆相関の度合いが0.85は、かなり強い部類に入ります。

相関係数は絶対値が大きいほど強い相関を持つことを表しますので、
0.5より0.85の方が強い順相関性を見せるということになります。

この負号がマイナスの場合は逆の動きがどれくらい強いのか?をあらわします。

逆相関の場合は、同時に買いポジションを建てておくと、
高い分散効果が期待でき為替リスクをヘッジできます。

この場合は符号がマイナスになるので、
逆相関(または負相関)と言います。

このように、2つの通貨ペアの相関係数がわかれば、
分散効果の高い組み合わせが数値でわかります。

HVと相関係数を考慮してポートフォリオを組めば、
リターン(金利)は下げずにリスクだけ低減することも可能です。

相関係数が0の場合は、
2つの通貨ペアが全く無関係に動いていることを示しますが、
相関係数0の組み合わせを同時に保有しても、
かなりの分散効果を期待できます。

それでは、次のページでは、
相関係数の計算方法について説明したいと思います。