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金融工学を学ぶ!

VaRで注意しなければいけないこと

「VaRの算出方法」で算出したVaRには、
少しだけ注意しなければならないことがあります。


 金利差が今の水準であることが前提です!
前ページで算出したVaRは、
金利が今の水準で推移することが前提です。

たとえば、もし米ドル/円の金利差が縮小した場合、
VaRはより大きくなります。

ですので、金利水準が大きく変わってしまった場合、
再度自分のポートフォリオのVaRを計算しなおす必要があります。


 損失額にはレバレッジがかかる
たとえば、米ドル/円単独の信頼区間1%のVaRが-12.08%だとします。

この場合、証拠金30万で米ドル/円1万ドルを買っていたとすると、VaRは、

30万×12.08%=36,240円

なので、99%の確率で36,240円以内の損失で済むんだ!
と考えてはいけません。

VaRである-12.08%は、
証拠金ではなく、投資金額にかかってきます。

つまり、このときの米ドル/円のレートが105円だとすると、
1万通貨を購入するのには105万円が必要になります。

すると、VaRは、

105万×12.08%=126,840円

となります。

つまり、レバレッジ4倍で通貨を保有している場合には、
VaRにもレバレッジをかけなければなりません。


注意点は大きく上記の2つです。

特にレバレッジを考慮しないと、
リスクをかなり少なめに見積もることになりますので注意が必要です。