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金融工学を学ぶ!

買う前にシミュレーションをする【1】

ここまでで、
HV、相関係数、VaRの算出方法を説明しました。

これで買う前に、
自分が考えているポートフォリオが、
どれくらい優れているのかもある程度シミュレートできると思います。

リスクは把握できている限りリスクではありませんので、
実際に取引をする前に、シミュレートできることは、
とことんシミュレートしておきましょう!

ただ、ここでするシミュレートは、
金融工学的なものなので、
金融工学的に優れているかどうかはわかりますが、
ファンダメンタルズ的に優れていかどうかはわかりません。

それではここまでで作ってきたエクセルを利用して、
さらに実践的なシミュレーションができるエクセルに仕立て上げていきましょう。

「VaRの算出方法」で作ったエクセルをそのまま引用します。

このエクセルを改良していきます。
↑このエクセルをさらに改良していきます。


 より実践的な投資比率を計算する
今までの例では、
33:33:34と、ほぼ3等分して分散投資している設定でした。

しかし、実際にはここまできれいに分散するには、
相当な金額を用意しなければなりません。

ですので、為替レートと投資通貨数を考えて、
よりリアルな投資比率を出しましょう。

投資通貨数、為替レート’、投資金額の3つの項目を追加します。
(追加する項目はエクセルに「←項目追加」と書いています。)

「為替レート’」というのは、名前はなんでもいいのですが、
外貨/外貨を保有した場合に、
売り通貨(GBP/CHFの場合はCHF)と円の換算レートを入れておきます。

「投資通貨数」と「為替レート’」は手入力、
「投資金額」は自動計算にします。

項目を追加

続いて「投資比率」も自動計算にします。

投資比率を自動計算にする

これで投資通貨数を変えれば、
投資比率が自動的に変わるようになりました。

自分が最低取引通貨単位が1000通貨のところを考えているなら、
通貨数は1000単位で変化させてシミュレートします。


 各通貨ごとのVaRを算出する
VaRはNORMINV関数に信頼区間を入れて計算しますが、
この信頼区間の部分を変更しやすいように表の項目として追加し、
関数はそのセルを参照するようにします。

通貨ごとのVaRを算出する

これで信頼区間を変えればVaRが自動計算されるようになりました。


 ポートフォリオ全体のVaRの信頼区間も変更可能にする
各通貨ごとの信頼区間と同じように、
ポートフォリオ全体のVaRの信頼区間も変更できるようするため、
信頼区間の項目を追加します。

通貨ごとのVaRを算出する


 自動計算のセルを太字にする
手入力と自動計算のセルの見分けがつくように、
自動計算のセルは太字にしておきます。

セルの文字を太くするには、
セルを選択して右クリック→セルの書式設定→フォントのスタイルを太字
にするか、ツールバーのをクリックします。

自動計算セルを太字にする

これで、現在のスワップ、為替レート、投資通貨数を入れれば、
VaRや投資比率が変化する表が出来上がりました。


次のページではポートフォリオ全体のレバレッジや、
VaRの損害額なども自動計算できるようにしましょう。