「スワップを支払わなければならない通貨ペアもある！」で、
外為どっとコムのスワップ金利一覧表を掲載しましたが、
これを見て、あることを疑問に思った人もいるかもしれません。

南アフリカランドの政策金利は、2009年12月現在7.00%、豪ドルは3.75%になっています。

南アフリカランドの金利の方が、豪ドルよりも高いので、
当然スワップ金利も南アフリカランドの方が高くなっているはずです。

しかし、外為どっとコムのスワップ金利一覧表をよく見てみると、、

豪ドル円の買Swapが83円、南アフリカランド円の買Swapが24円と、
豪ドルのスワップ金利の方がはるかに高くなっています。

一瞬疑問に思いますが、これは実は為替レートを考えれば謎が解けます。

スワップ金利一覧表というのは、
たいてい1万通貨または10万通貨を1日保有した場合の金利を表記しています。

ということは、上の表では、豪ドルを1万通貨もった時に、
1日83円もらえるということです。

南アフリカランドも同じく1万通貨を1日持って24円がもらえます。

ここでそれぞれの通貨の為替レートを考えてみましょう。

2009年12月22日現在のレートは、

豪ドル：80.25円
南アフリカランド：11.85円

となっています。

それぞれの通貨を1万通貨保有するために必要な円は、
豪ドルの場合は80万2500円、
南アフリカランドの場合は11万8500円となります。

豪ドルの場合は80万2500円に対し、1日83円、
南アフリカランドの場合は11万8500円に対し、1日24円もらえるので、

豪ドルは、
（83円×365日）÷80万2500円≒3.78%

南アフリカランドは、
（24円×365日）÷11万8500円≒7.39%

となり、やっぱり南アフリカランドの方が高金利になります！

一見豪ドルの方が受け取りスワップが高いので高金利のように感じますが、
重要なのは、そのスワップを受け取るのに必要な投資金額になります。

基本的に上記の計算のように、
スワップポイントから年利に換算する場合は、
1日でもらえる金利を365日分掛けて、
それを1万通貨を円換算した金額で割ると出てきます。

スワップ金利は数日前の為替レートから算出しますので、
多少のずれはありますが、
現在の政策金利差と、おおむね一致していることがわかります。