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スワップ派の心得

トルコリラがユーロに統合されたらどうなるの?

高金利で非常に人気のあるトルコリラですが、
あまりサイトや書籍で触れられていないので、
ここで触れさせてもらいます。

みなさんは、
トルコリラがユーロに統合されたらどうなるか知っていますか?

・・・・・

あ、知ってたらいいんですけど、、
知らない人は読み進めてみてください!

結論から言うと、
ユーロ統合が決まった時点で期限が設けられ、
それまでに我々の方でトルコリラを決済しなければなりません。

もし期限までに自主的に決済しない場合は、
業者の方でその時のレートで決済されます。

GFT系業者、SAXO系業者では、
トルコのユーロ統合で強制決済ということになるようですが、
他の業者では違う扱いになる場合もあるかもしれません。
(今回はAFT-FX、ヒロセ通商、その他1社に確認済みです。)

現在トルコはEU加盟交渉中ですから、
すぐにではないと思いますが、
いつかはユーロに統合される可能性はかなり高いと思います。

スワップ金利で悠々自適の生活を送るのは、
われわれスワップ派の夢でもありますが、
トルコリラやアイスランドクローナの場合は、
うまく安値で買ってお宝ポジションにできたとしても、
ユーロ統合によって泣く泣く決済しなければならない可能性があります。

ですので、それを前提に考えると、
ユーロに統合されるかもしれない時期を意識しながら、
ポジションをとったほうがいいですね。

ユーロ圏以外の高金利通貨なら、
為替差損もいつかスワップ益がカバーしてくれるかもしれませんが、
ユーロ圏の高金利通貨は、
ひょっとしたら数年間しかスワップを受け取れない可能性もあるかもしれません。

また、期限までに決済しなければならない、
ということを聞いて察しのいい人は疑問に思ったかもしれませんが、
みんなが強制的に決済するんだから、
トルコリラは暴落しないのでしょうか?

これは、AFT-FX、ヒロセ通商、その他1社に確認したところ、
3社とも、暴落はない、との回答でした。

AFT-FXのカスタマーサポートの方によると、
ユーロ統合が決まった時点で、実際に統合されるまでの間、
ユーロに対してトルコリラは上下幅を設定され、
その範囲内のレートにコントロールされる可能性があるようです。

また、今までにユーロに統合された通貨で暴落した通貨はなかったので、
おそらく暴落はないようです。

これはアイスランドクローナでも同じです。

2007年現在アイスランドはEU加盟に否定的なスタンスをとっていますが、
トルコはEU加盟交渉中です。

トルコのニュースについて、
ジェトロの「トルコ政治経済ニュース」から抜粋すると、

2007年3月1日のニュースでは、
トルコ工業・企業家協会(TUSIAD)は、
2014年1月1日を当面のEU正式加盟の目標日程として設定することを明らかにした。

とあり、

2007年3月23日から2007年3月25日あたりのニュースでは、
EU議長国ドイツのメルケル首相は、
フランスのル・フィガロ紙のインタビューで、
「トルコのEU正式加盟という期待は50 年後(2057年)でも難しい」と述べた。

一方でドイツ緑の党のダニエル・コーン=バンディ議員は、
フランクフルタールントシャウ紙で、
トルコが2022年には正式加盟するとしている。

という記述があります。

目標が2014年ですから、
おそらくトルコのEU加盟が2014年以前になることはなさそうです。

さらに、EU加盟しても、即座にユーロに統合されるとは限りませんから、
まだある程度の猶予はあるようですね。