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金融工学系の本文系人間のための金融工学の本
文系人間のための金融工学の本
土方 薫 (著)¥1,680(税込)
発売日:2004年1月
おすすめ度:
難易度:
金融工学の概念をおもしろい例で解説しています。
タイトル通り、数字が苦手な人でもわかりやすい例で、
解説してくれています!
スワップ取引ってなに?オプション取引ってなに?
というところから、金融工学の基本的な考え方を、
わかりやすく説明しています。
たとえば1,000万分の1の確率ではずれが出るくじ引きがあるとして、
はずれが出た人は1,000万円を支払わなければならないとします。
そして、このくじ引きを一生に一度だけ引かなければならないとし、
はずれが出た場合に1,000万を負担してくれる保険があったとします。
もし、この保険料が100円なら誰でも保険に加入するかもしれません。
しかし保険会社はこの保険に1,000万人に加入してもらえば、
1,000万×100円=10億円
10億円の保険料を受け取ることができます。
そのうち確率上はずれが出るのは一人ですから、
保険会社は10億の中から1,000万だけ負担すればいいことになります。
これは大雑把な保険の仕組みで、
この「1,000万分の1のはずれ」というのが、
「火事」であったり、「病死」であったりします。
為替バカも以前は保険なんてからっきしでしたが、
この本を読めば、こういったたとえ話くらいはできるようになります。
この例よりさらにわかりやすく、
密度の濃いたとえ話をいろいろ書いてくれています。
為替も保険もかなり共通する部分があるという事に気づかされます!
FXを本格的にやりたい人には、
かなりおすすめな本です。
これをきっかけに、より深く金融工学を学べば、
今自分が入っている保険の保険料は割に合わない!
ということが判断できるようになるかもしれません!
- 目次
- プロローグ:幻のデリバティブ商品!「はまちスワップ」
- 【ポイント解説】オプション取引
- 【ポイント解説】スワップ取引
- 第1部:デリバティブ編
- リスクテイカーの秘密
- へそ曲がりのスワップ講座
- ウサギと亀のボラティリティ
- 曲者のオプション理論
- リスクとリターンの恋愛術
- 第2部:マーケット編
- 相場の力学
- 市場とのコミュニケーション
- 収益と損益の非線形
- なぜ、間違えた判断をするのか
- 第3部:リスクマネジメント編
- ビジネスリスクと金融工学