まず、スワップ運用で複利運用をするためには、
スワップ金利を定期的に再投資しなければなりません。

つまり、定期的に買い増しをすることが望ましいのです。

そして最も運用パフォーマンスが高くなる買い増しのタイミングが、
為替レートが暴落して、レバレッジがマックスまで上がった時なのです。

そうなんです、さっきの例でいうと、
米ドルが60円になったとき、レバレッジが未だかつて無いほどに上昇しきったところで、
買い増せるかどうか？に運用パフォーマンスはめちゃくちゃ左右されます。

含み損がどんどん膨らんで、
さらにレバレッジも上昇し、おまけに周りは総悲観。

なかなかできることではないのですが、
こういう時でも買い増せる人というのはスワップ運用であっても、
かなりのハイパフォーマンスを発揮できます。

また、逆に一番みんなが買い増してしまいそうなとき、
つまり為替レートが上昇して含み益が出て、レバレッジも低下、
まわりは総楽観の時にいかに買い増さないか？が重要なのです。
（もしくはいかに売れるかどうか？と考えてもいいと思います。）

こういった常人とは逆に行く精神を常に持てるかどうか？
というのが投資では非常に重要で、これを地で行くには訓練が必要ですが、
これはものすごく重要なポイントです。

でも、よく考えるとそうですよね？

だって、投資というのは安いところで買って、
高いところで売りたいわけです。

そうなると、暴落時に買って暴騰時に売らなければなりません。

しかし、こんな単純なことが、
実際に当事者になるとできないものなんです。

また、レバレッジが変動するということをもっとよく考えてみると、
自分の中での最大レバレッジを2倍と考えているとしたら、
暴落時にレバレッジが上がっても2倍、
という設定で最初に買っておいたほうが好ましいですね。

そうなると最初の買いの時点でのレバレッジは、
1.5倍くらいがマックスと考えてもいいのかもしれません。

もしくは最初から年に1、2回レベルの暴落時に買う、
ということだったらレバレッジ2倍で買ってもいいかもしれませんね。

それでないとスワップ益を再投資しようと思っても、
暴落時にはレバレッジが上がりすぎてとてもじゃないけど買えない！
ということになりかねないからです。