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スワップ派の心得

スワップ運用は集中投資である

これはあくまでも「為替バカ流スワップ運用は」、
ということですが、やはり合理的に突き詰めて考えていくと、
集中投資になってしまいます。

「え!?なんで?通貨ペアを分散すれば分散投資でしょ!?」

と思う人もいるかもしれませんが、
前ページではスワップ支払いのポジションを取ることは、
金融工学の過信であり、また、非効率なポジションであるということを書きました。

となると、いくら通貨の分散をふんだんにやったとしても、
「スワップが受け取りになる通貨ペアしか保有しない」という点で集中投資なのです。
ということは低金利の通貨を借りてきて、
高金利通貨で運用して金利差メリットを享受するキャリートレードの巻き返しが訪れたときに、
一斉に下落する性質がある通貨ペア郡であるという点が共通しているのです。

しかし、これは前ページでも説明したとおり、
スワップ支払いの通貨ペアを持ってレバレッジを上げるよりも安全であることは間違いないと為替バカは思っています。

ですので、重要なのは、
集中投資をやっているということをしっかり認識して、
キャリートレードの巻き返し時には資産が急激に減少することを想定しておくということです。

そうすれば、巻き返し前に売り逃げることもできるかもしれませんし、
売買のタイミングを計る自信がなければ、
巻き返しが来るから、レバレッジを上げずに運用していこう、
という考えに至れるわけです。

これはものすごく重要なので、このページの内容を説明するために、
前のページで長々とスワップ支払い通貨ペアによって、
為替変動をヘッジすることの無意味さを一生懸命説明していました(笑)

要は言いたかったのはこのページの内容です。

スワップ受け取りの通貨ペアだけを持っているという時点で、
どれだけ投資先を分散したとしても、集中投資になってしまっています。

ついでに言うと、クロス円の買いばかりやっている人も、
いくら買い通貨を分散したとしても、円売りという点で集中投資になります。

分散している気になっていても、
円の独歩高となるシチュエーションでは、
そういったポートフォリオはめっぽう弱いです。

分散をするなら、きっちりと売り通貨も分散しましょう。