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スワップ派の心得

小額運用派は1000通貨取扱い業者を狙え!【2】

それでは、前ページに引き続き、
ケースBを検証してみましょう。


 ケースB
ケースBでは1000通貨単位で買い増していきます。

1000通貨の買い増しに必要な証拠金は、
1万通貨の場合の10分の1なので、2万円とします。

ですのでスワップ益が2万に達したら、
1000NZドルを買い増します。

ケースAと同じように何日で買い増せるかを計算してみます。

2万円÷340円=59日

こちらのケースでは59日で買い増すことができます。

買い増したら、1日あたりのスワップは、

340円+17円=357円

となります。

この状態でさらに1000通貨を買い増すためには、

2万円÷357円=56日

となります。

この計算を繰り返していくと、
徐々に1日あたりのスワップが増えていくため、
買い増すまでの期間が短くなります。

ケースBでは1年で7000NZドルの買い増しが可能です。

それではケースAと年利を比較してみましょう。

ケースA ケースB
購入通貨数 2万NZドル 2万7千NZドル
入金した証拠金 40万円 40万円
年間金利 124,100円 141,836円
手数料 300円 650円
利益 123,800円 141,186円
年利 30.95% 35.30%
*手数料は外為どっとコムを想定しています

となりました。


年利31%と35%で、大差ないと思う人もいるかもしれませんが、
為替バカはこれは大きな差だと思います。

1年が終わった時点で、1日あたりのスワップは、
ケースAは340円、ケースBは459円あります。

1年目でこれだけの差が出ているので、
この2つのケースが乖離する速度は今後、より加速していきます。

かなりの巨額を運用できる人は、
すぐに1万NZドルを買い増すだけのスワップを得ることができるかもしれませんが、
たいていの場合はそれほど巨額を運用することはできませんので、
1000通貨から取扱いをしている業者で複利運用するのは、
弱者の知恵かもしれません。

ただし、スワップで含み益が発生した状態で、
新たにポジションを建てなければ、レバレッジが下がります。

つまり1万通貨単位でしか買い増さないということは、
買い増せない期間がある分、ローレバレッジであるということですから、
その安全を得たい人は、
無理して1000通貨を買い増す必要はありません。

このあたりは個人のリスク管理にゆだねられますので、
絶対に1000通貨ごとに買い増して行った方がいいということではありません。

また、今回の例では、為替レートの変動を考えていませんから、
スワップ益がたまった時点で買い増していますが、
テクニカル分析が得意なら、自分が買い場と思える相場になるまで待つ、
ということも必要かもしれません。

さらに、なにも考えずに買い増していくと、
レートが下がっていく局面ではただのナンピン買いになってしまいますので、
そういった点でも臨機応変に買い増すことが必要です。

また、これと同じ理屈で、
NZドルや米ドルなどの通貨よりも、南アフリカランドのような、
1通貨あたりの価格が安い通貨は小額からの複利運用に有利と言えます。

ただ、安いから、という理由でランドを選択するのはよくありません。

南アフリカランドについては、
「南アフリカランドに最適な業者は、、」に、
情報をまとめていますので参考にしていただければと思います。