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まずはFXスワップ運用についてFXスワップ運用ってなに?
このサイトに来てくれた人は、いろいろ投資に関する情報をネット上で探していて、
その行く末にFXのスワップ運用という手法に行き着いたのかもしれません。
ここではFXのスワップ運用という手法が、
どういった投資手法なのかをわかりやすく説明したいと思います。
FXでは円を借りてきて、その借りてきた円を使って、ドルを買うことができます。
株の信用取引なら、お金を借りてきたら、
年率2、3%の金利を支払わなければなりません。
当然FXで円を借りた場合も金利を支払わなければならないのですが、
たとえば借りた円で豪ドルを買う場合、豪ドルの金利は受け取ることができます。
つまり円の金利を払って、豪ドルの金利を受け取ることになるので、
円より金利の高い通貨を買った場合は、金利を受け取りつづけることができるのです!
2009年12月現在の日本円の政策金利は0.1%、
豪ドルの政策金利は3.75%です。
ということは、受け取る金利は、
3.75%-0.1%=3.65%
年利3.65%の金利を受け取ることができます。
この金利のことをスワップ金利とか、スワップ、スワップポイントと呼んでいます。
これが基本的なスワップ金利の考え方です。
そして、実際にはスワップ金利は各業者のスワップレートのページに明示されていて、
1万通貨または10万通貨を1日もった場合につく金利が掲載されています。
たとえば、2009年12月21日現在、
外為どっとコムで豪ドルを1万ドル買って1日持てば、81円の金利が付きます。
これを1年分に換算すれば、だいたい豪ドル/円の場合は3.65%くらいになります。
1年でもらえる金利は、
81円×365日=29565円
これを現在の豪ドルのレートを80.6円としてパーセントに換算すると、
29565円÷(80.6円×1万)≒3.67%
ということで約3.67%の利子がもらえることになります。
以下は各国の政策金利から対円のスワップ金利を計算した表です。
国名 | 政策金利 | 円とのスワップ金利 |
日本円 | 0.10% | - |
ユーロ | 0.75% | 0.65% |
カナダドル | 1.00% | 0.90% |
英ポンド | 0.50% | 0.40% |
米ドル | 0.25% | 0.15% |
豪ドル | 3.00% | 2.90% |
NZドル | 2.50% | 2.40% |
南アフリカランド | 5.50% | 5.40% |
サブプライムショック移行の不景気で、
多くの国が金利をかなり引き下げましたが、
それでも日本の金利の方が安いので、
どの通貨を買っても日々金利を受け取れるということになります。
上記の表では対円のスワップ金利ですが、
もちろん英ポンド/米ドルを買った場合は、
英ポンドの政策金利-米ドルの政策金利=スワップ金利
となります。
このようにして、2国間の金利差によって利益を得ることを目的とした運用方法を、
スワップ運用といいます。