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その前にFXってなに?ロスカットってなに?
「FXの最大の特徴はレバレッジ」のところでも少し書きましたが、
自分が保有した通貨が思惑と反対に動き、
損失が膨らみすぎると、FX業者が強制的に、
ポジションの決済(ドルを買っている場合は売り)をしてしまいます。
ここでは、このロスカットの仕組みについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
ロスカットのイメージがわかないんだけど、、 |
証拠金が2000円目減りした段階で強制決済されます。
たとえば1万円の証拠金で1万ドルを購入していたとします。
1ドル120円とした場合、もし、1ドルが119円80銭になったら、
20銭は0.2円ですから、
0.2円×1万=2000円
となるので、ロスカットレートに達します。
もし、同じケースで始めに入れる証拠金を2万円にした場合は、
1万2000円までの損失に耐えることができるので、1円20銭までの値下がり(円高)
に耐えることができます。
この例では前者がレバレッジ120倍、後者が60倍と、
両方とも危険な水準ですが、前者の方が1万円で1万ドルを運用できているので、
資金効率はよいと考えることができます。
ただ、資金効率をよくしようとすれば、
当然リスクも高くなりますので、無理をせず、
自分に合ったレバレッジで運用することが重要になります。
証拠金 | 購入時レート | ロスカットレート | レバレッジ |
1万円 | 120円 | 119円80銭 | 120倍 |
2万円 | 120円 | 118円80銭 | 60倍 |
上記の例ではロスカットが80%の例でしたが、
もしロスカットが20%なら、以下のようになります。
証拠金 | 購入時レート | ロスカットレート | レバレッジ |
1万円 | 120円 | 119円20銭 | 120倍 |
2万円 | 120円 | 118円20銭 | 60倍 |
FX業者によってルールは違いますが、
強制決済の仕組みは以上のような形で設けられています。
(ロスカットのパーセンテージが各社違います。)
なぜ勝手にロスカットされるの? |
たとえば、上記の例のように1万円で1万ドル(120万円)を運用している場合、
業者側は、為替差損によって1万円以上損されることは、絶対に避けたいわけです。
よく考えてみればわかりますが、
もしお客の取引で預けてもらった証拠金以上の損失を被られたら、
ゆくゆくはお客にきっちり返してもらうことになっても、
一時的には業者が肩代わりしなければなりません!
そうなると、最悪の場合は不良債権化してしまう恐れがあり、
業者からすれば非常に困ってしまうわけです。
ですので、絶対に証拠金以上の損失をされないために、
このようなルールを設けているのです。
勝手に決済されると聞くと、なんだか業者が傲慢な態度を取っているような気がするかもしれませんが、
実際は全然そんなことありません(笑)
ロスカットルールによって、証拠金以上の損失を被らなくて済むと、
業者だけでなく、我々お客にとっても、リスクヘッジとなるためメリットがあります。
ただ、本当に最悪の場合(通貨の歴史的な暴落など)では、
ロスカットレートを一挙に通りこして、証拠金以上の損失を被る可能性もちょっとはあります。
ですので、あまりロスカットを過信しすぎず、
なるべく自分でもリスク管理を怠らないようにしましょう。
マージンコールってなに? |
これは、わかりやすく言えば、株の信用取引の追証みたいなものです。
たとえば、マージンコール50%、ロスカット30%の業者の場合、
必要証拠金が50%を割った時点で、業者から入金を要請されます。
ですので、こういった業者の場合、常に証拠金は50%を上回っていることになります。
そして、急激な相場変動によって入金が間に合わず、
必要証拠金の30%を割り込むとロスカットとなります。
このマージンコールの比率も各業者によってまちまちですので、
自分が取引をする業者がどんな設定をしているのかを確認する必要があります。
また、マージンコール50%と書いてあっても、
必要証拠金の50%を割り込みましたよ、という旨のメール通知が来るだけで、
入金を要請しない業者も数多くあります。
マージンコールに関してはあまり呼び名が統一されておらず、
「ロスカットアラーム」とか「アラーム通知」とか「アラートメール」と表現している業者もあります。
なんかややこしいですね(笑)
確実なのは、取引する前の段階で自分で電話をして、
入金が必要になるのか聞くといいと思います。
いろいろややこしい仕組みがありますが、
この辺はFXが敬遠されがちな理由かもしれませんね。