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スワップ派の業者の選び方ロールオーバーと値洗いについて
FXのサイトやブログをみていると、
ロールオーバーとか値洗いという言葉を目にすることがあります。
実はこれも業者選定に少し関係してくる言葉なのです。
ロールオーバーってなに? |
一度買い注文が約定すれば、
そのあとはほったらかしにしてもポジションは保有されたままです。
これは、かなり当たり前に思えることを言っていますが、
実はそれほど当たり前でもないんです(笑)
実は我々が取引している為替というのは、
直物為替と言って、取引から2営業日後に決済しなければならないルールになっています。
つまり、もし米ドル/円を買って、
2営業日を越えて保有し続けたい場合、
決済して買いなおさなければなりません!
(「売り」→「買い」をしなければなりません。)
しかし、だれもそんな面倒なことをやったことがないのは、
業者が勝手にロールオーバーをしてくれているからなんです。
簡単に言うと、
毎日決済して買いなおす(売りから入った場合は「買い」→「売り」です)ことによって、
決済期限を永遠に延長してくれていたんです!
このように、スワップ取引というものを使って、
決済期限を永遠に延長することをロールオーバーと言います。
これはFX業者ならどの業者でもかならず自動的にやっていて、
我々からすれば、さもポジションを永遠に保有できているかのように見えるようになっています。
値洗いってなに? |
値洗いというのは、
FX業者のログイン画面の口座管理画面などで、
「更新」ボタンを押すと、そのときのレートに合わせた資産価値に再評価されることを言います。
ですので、本来ロールオーバーと値洗いは全く関係ない言葉なのですが、
ロールオーバー時に値洗いをする業者と、そうでない業者が存在し、
その違いを気にする人が多いため、
ロールオーバーと値洗いという言葉を一緒に目にすることが多いのです。
ロールオーバー時に値洗いする業者としない業者の違いは? |
何が違うのでしょうか?
大きな違いは、ロールオーバー時に、
ポジションが清算されるかされないか?の違いがあります。
値洗いなしのロールオーバーを採用している業者の場合、
もし米ドル/円を90.00円で購入したなら、
この購入レートは決済するまで永遠に残ります。
(ちなみにはじめに買ったもしくは売ったときの値段のことを建値といいます。)
株取引と同じタイプで、
FX初心者にとってはこのタイプがしっくり来ますよね?
これに対し、値洗いありのロールオーバーを採用している業者の場合、
最初に購入した90.00円は毎日のロールオーバー時の買いなおしのレートに更新され、
わからなくなってしまいます。
このため、値洗いありのロールオーバーの場合、
含み損益が毎日リセットされます。
また、自分が決済をしていなくても、
含み益が出た状態で値洗いありのロールオーバーがかかると、
利益が確定したことになり、その年の課税対象となります。
値洗いなしのロールオーバーは、
決済されたことにならないので、
含み益はそのまま口座管理画面に残り、課税対象にもなりません。
いろいろややこしいので、表にまとめてみましょう。
値洗い無しのロールオーバー | 値洗い有りのロールオーバー | |
ロールオーバー時に損益が、、 | 清算されない | 清算される |
建値 | 変わらない | 変わっていく |
含み損益 | そのまま持ち越し | 損益確定される |
利益が課税対象になるタイミング | 決済した時 | 日々課税対象となる |
値洗いなしのロールオーバー業者なら、
自分の都合のいい年に決済をすれば、節税することもできます。
ただ、Hirose-TraderなどSAXO系業者の場合、
値洗い有りのロールオーバーになりますが、
損益確定はされず、決済した段階で損益が確定されます。
(したがって決済した年に課税もされます。)
細かい点ではありますが、業者によって、
こういた違いもあります。
また、当サイトでは、
値洗い有りのロールオーバーのことを、
値洗い型ロールオーバーと呼んでいます。
しかし、こういったことは、これが収益に左右するほどの要因ではありませんから、
ややこしいと思う人は、あまり気にしなくても大丈夫です(笑)